2002年6月10日の大邱(デグ)
試合後
前回と全く同じスターターでの韓国。前回はスタートでちょっとつまづいた感じだった韓国ですが、今日は良い感じでスタートを切り、上手くアメリカのゴールを威脅するもののなかなか点が取れません。 そんな中で最前方攻撃手のホワン・ソンホンが空中ボール戦い中に相手の選手とぶつかり、目の上を切って出血でピッチの外に運ばれる。前方でのプレッシャーが弱くなった隙に出来たチャンスを逃さずに一回の逆襲でそれを点に結び付けるアメリカ。なかなか上手いです。 包帯をぐるぐる巻いてピッチに戻ったホワン・ソンホンが必死で敵陣に迫りますがなかなか切り抜けず、これで前半終了かと思った時に向こうのペナルティーエリアで反則を受けたホワン・ソンホンがPKを勝ち取ります。これで同点という安心がスタジアムの中に漂う中、キッカーと出たミッドフィルダーのイ・ウルヨンがPKを外しました。何でも90年のワールドカップ以来、ほぼ全てのチームがPKを決めていて、PKを外したのはこれが3回目だとか(これがきっかけになったのか今回のワールドカップはPKを外す選手が続出しましたね。--;)。サポーター達の嘆息の中前半終了。 |
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後半になってからも攻撃の糸を緩めない韓国ですが、相手チームのゴールキーパーに何回も憚れ、勝負を原点に戻す事が出来ない韓国。負傷したホワン・ソンホンに替わってアン・ジョンホワンを投入。そのアン・ジョンホワンが後半終了を10分程度残した時間に同点ゴールを決め、それからは熱狂的なサポーターの前で押して押して押し捲るものの結局追加点は取れず。そのまま1:1の同点で試合終了。 | |
アメリカはキチンと守って逆襲に出るという戦法に出ていて、それがまたかなり良いディフェンスと早い攻撃手を持ち、なかなか上手くやっている感じですね。 それに引き換え、韓国は少し勇み足気味で何度も点を入れるチャンスを逃し、何とも歯痒い感じの試合になりました。 その後、同じ組みのポルトゥガルがポーランドを4:0で撃破した為、ポーランドは早くも2敗で予選敗退が決まり、今までの結果から見てアメリカがポーランドに勝つのはほぼ確実と思われた為、韓国は決戦トーナメントに進出する為にはポルトゥガルと引き分け以上に持ち込まなきゃならないという厳しい状況になりました。 |
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しかし、チャンスが多かっただけに本当に口惜しい試合でしたね。ゆんはアン・ジョンホワンが同点ゴールを決めた瞬間と、そのすぐ後チェ・ヨンスゥが無人のゴールの前でホームランを打って逆転ゴールを逃した時思わず涙を流しそうになりました。--;。 | |
スケートのフォームをかたどったアン・ジョンホワンのゴールセレモニー。コーナーに走り出したアンがいきなりスケートのモーションを取り始め、その後走って来たイ・チョンシュがアンに軽くぶつかった後、両手を大げさに挙げるパフォーマンスを見せてくれました。 ちなみに私は逆側のスタンドに座っていた為、コーナーに選手達が走りに行って何かやってるらしいな〜という所しか観れなかったですね。何故かセレモニーのリプレイが場内に流されなかったので。これはスポーツ新聞に載った写真を借用したものです。そういえば…ゴールのシーンはともかくセレモニーの方は場内でリプレイされる事は殆ど無いのも確かですね。 ちなみにその後、アントン小野からアン・ジョンホワン選手のゴールセレモニーに対し、「彼はもっとスケートの練習をする必要があるね。もっと腰を低く持って、足を伸ばす角度も直す必要がある」との親切な(?)コメントがあったそうです。意外と愉快な野郎かも…という気もしなくもないですね。この期に及んでそんな事が言えるくらいですもんね。^^;。 |
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試合が終わってからの競技場の外の空模様です。曇ったり晴れたり、雲の隙間からはまた日が射したり何とも複雑な天気でしたね。当日の試合の様子みたいな天気でした。 | |
勝っても勝てなくてもスタジアムの外は騒ぐ人の嵐。^^;。前回程ではありませんでしたが、今日も盛り上がってる人は結構多かったですね。 あと、それを取材している人々もまたそれなりに大変のようでした。 試合後にも結構な数の警察が現場に残り、アメリカのファンとの衝突等に備えていたようでしたが、別の問題は起きなかったみたいですね。というか…アメリカ人達は自分達が嫌われているという事自体あまり知らなかったようでかなりのん気なものでしたから、寧ろ衝突が起きようが無かったと言うかなんと言うか…。^^;。 |
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スタジアムの外で一際目立ったのがこの某宗教団体の布教活動。実はこの団体…韓国チームの国際試合がある度に現れ、「**を信じなければ地獄に落ちる」と怒鳴る事で有名な団体なんですね。何故にサッカースタジアムを狙う?というのが多いに疑問ですが…単に人が多く集まるからなのかも。まあ、とにかく、1年前の韓日戦があった時は日本語で「**天国」と書いてあるキーホルダーを渡してくれたり、試合がある都市の駅前では試合日程が書かれたプリントの裏面に韓国語と英語で「**を信じないと地獄に落ちる」と書いてあるピラを配ってたり、何か英語で叫んでる人もいれば、中国の試合がある時は中国語で何か叫んでたし(多分内容は同じなのでは?)、色々の活動に熱心なのは判りますけど、あれでは反感買うだけだと思いますけどね。--;。 ちなみに毎都市にその勢力(?)があるわけではなく、大体何十人かの人数が試合のある都市を移動しながら活動している様子です。私が行った全てのスタジアムで彼らがいましたし、中には何回も顔を合わせた人が大勢いたので。 まあ、とにかく…あの十字架の山を見た誰かが「いつからここは共同墓地になったんだ」と言って一瞬行列の中に爆笑が走りました(笑)。 (注:当の人物のプライバシーの為、人名は**と伏せて置きました。何も当人が悪い訳ではないし、道を踏み外した組織員(?)が悪い訳ですから。^^;) |
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