2000/09/07 18:16 時間と音楽
1.ASIAの「LIVE MOCKBA 09-X1-90」
よくスーパーグループとか呼ばれたりするユニット、ASIAの1990年のモスクワでのライブアルバムです。
実は私がASIAの音楽を聴いたのは丁度このアルバムくらいまでで、これ以後のアルバムは殆ど聴いた事がありません。高校の時一緒に音楽を聴いた友達の内にASIAを狂的に好きなやつがいてそいつの影響で何となく聴き始めて、初期の何枚かのアルバムを買ったのですが、その時はそれなりに結構良いな〜と思って聴いてたんですが、「AQUA」の頃からはあまり聴けなくなりましたね。
大学に入ってからそいつとの連絡が途切れなかったらもしかしたら今も聴いてるんじゃないかな〜と今も度々思いますが。どの趣味でもそうですが、音楽もやはり一緒にやってて一緒に楽しめる友人がいればもっと楽しくなりますから。
とにかく、この90年のライブアルバムですが、個人的にはもしASIAを聴き始めたいと思う人がいたら一番先に勧めたいアルバムです。まあ、ベストアルバムみたいなのも何枚か出てはいるんですが、スタジオアルバムよりこっちの方がずっと雰囲気も良いし、演奏にも力が入っています。彼らのスタジオアルバムは妙に完成過ぎてるというか、贅肉が無いというか、簡潔美がありすぎて返って少し面白みが欠ける所があるので、こっちの方がずっち勢いがあるサウンドだと思います(まあ、個人的な好みの問題ですけど)。
2.BeethovenのSymphony No.6 「Pastoral」 ; Wilhelm Furtwangler指揮
ベートベンのシンフォニー6番です。こっちではよく「田園交響曲」とかという名前で呼びますが、日本ではどうでしょう。とにかく最近聴いたアルバムはFurtwangler指揮のベルリンフィールの54年の録音です。
個人的にベートベンのシンフォニーを彼ほど立派に指揮しこなす人は他にいないという妙な偏見を持っていて割と彼の指揮のベートベンは結構買い込んでおります。特に3番、5番、6番、9番なんかの一般的に人気のタイトルは録音も多いだけに結構持っていますね。私においてベートベンのシンフォニーを聴く事はFurtwanglerを聴く事とも言えます(笑)。
私はやはりロックやメタル等の音楽からプログレシブ等を経由してクラシックに入ったからかも知れませんが、演奏者の個性と感情が露になる演奏の方が好きですね。ただ楽譜の音符を延々と演奏するだけの演奏というのをかなり嫌う正確で、Furtwanglerの力溢れてなおカリスマのある指揮が凄く好きでした。
しかし・・・最近はそういう指揮者って殆どいなくなってしまいましたね。最近のクラシック音楽系では何か目立つ演奏をする人を敬遠する雰囲気とかを結構感じます。なんとなく少し寂しいです。
3.Music for Montserrat
これはCDではなくDVDですけど・・・う〜む、よくは知りませんが、Montserratという妙な火山島の人々を助けよ〜という趣旨で結構いけるアーティスト達が何人か集まってやったコンサートのDVDです。
私はこの手の有名人が一杯出るビデオって結構好きです(なんか得した気分するじゃありませんか(笑))。昔のLive AIDとかウッドストックとか色々。
とにかく出演している人々の顔ぶれも結構好みです。Phil Collins, Mark Knopfler, Sting, Elton John, Eric Clapton, Paul McCartney等等。
各自適当に自分の歌をやりながら、他の人が出て一緒にギターを弾いたり、コーラスを入れたり、ドラム叩いたりする和気藹々(笑)なコンサートなわけですが、一番気に入ってる曲はMark KnopflerとEric Claptonがギターを弾き、Phil Collinsがドラムを叩き、Stingが一緒に歌うMark Knopflerの「Money for Nothing」です。元々結構好きな曲なんですが、これだけの人々が演奏してくれるとまた感興が違いますね。後ろの数十人の黒人のコーラスも良い味出してるし。
もう一曲選ぶんならElton JohnとPaul McCartneyがピアノ2台を演奏し他のメンバーが一緒に歌う「Hey Jude」かな。色んな人のギター競演が聴けるその前の「Golden Slumbers/Carry that Weight/The End」も良いですね。とにかく・・・昔のオールドポップ(?)が好きな人は1回聴いても良いアルバムです。
但し、音源がdtsなので音は少しへぼいです。DVDによくある欠点ですね。う〜んリニアPCMのトラック入れて欲しかったです。
4.坂本龍一の「BTTB」
今年の春、教授の韓国での初めてのコンサートに行きました。正直昔から教授は良い作曲家という印象はあったんですけど、演奏家としての彼はあまりピンと来なくてどうかな〜と思っていたんですが、その場の雰囲気のせいだったのかも知れませんが直接聴く教授の演奏は思ったよりずっと素晴らしく、パフォーマンスも良くてかなり感動させられました。
このアルバムは正直コンサート前にはあまり聴いてなかったアルバムだったんですが、それから結構聴くようになりましたね。お気に入りの曲は「Aqua」と「Put Your Hands Up」です。穏やかな中でも感情が溶けていて凄く良い感じです。
5.中島みゆきの「寒水魚」
こないだ日本に行った時知り合いの人に頂いたものですが、結構聴き込んでます。実は中島みゆきを始めて知ったのは1年か2年か前のBSでの「BS20世紀の歌」とかいう番組で「悪女」の短いフレーズを少し聴いたのがきっかけで「いつか聴いてみたいな〜」と思っていたんですけど、偶然掲示板でその話を読んだその方がありがたくもCDをプレゼントしてくれてようやく聴けた訳です。
音楽はかなり感情が入ってる異様な感じの音楽だったんですが、それがかなり新鮮です。こういう風に歌に感情を込められる女の人ってたまにいるんですね(男ではあまり見なかった気がします)。音楽自体は少し古臭い感じもするんですけど、あまり気になりませんね。良い感じで暖かくて哀しい(?)が表現出来てます。
しかし…昔坂本龍一と村上龍の対談でも出た話なんですが、「日本の歌謡は全部演歌だ、矢沢永吉も演歌だし」という話が最近の私には妙に現実味を持っている主張で、どうも日本の音楽ってどれを聴いても演歌の情緒が入ってるんですね。これも結構そういう雰囲気があるんですけど、それが嫌な感じではないんで結構平気に聴いてますが、たまに本人はどうもロックやポップのつもりで歌ってるのにどうも演歌にしか聞こえない歌手とかがあって困るんですね(汗)。なかなか環境の影響というのは恐ろしいものです。
これらが最近聞いてる主な音楽です。
これ以外は最近はまってるゲーム「Drum Mania」の音楽をよく聴いてます。「Across the Nightmare」や「Depend on me」とか良いですね。
あとは、「Clockwork Orange」や「Eyes Wide Shut」等のキューブリック映画の音楽とかも聴いてますね。彼の映画って音楽的にいつも凄いと思います。
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